事務長訪問
国保直営君津中央病院 古谷直事務局長
本誌編集室
pp.695
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207543
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人の「和」を第一に強調されるところは,ほかの事務長さんと変わらない.しかし,その意味するところが,どこか違う.「和」というと,和気藹々とか,互いに立場を尊重し合うといった,足して2で割る式が一般的であるが,古谷さんがこの言葉を使われる場合は,常に行動を伴う具象的な話の途中に限られている.
事務職員が医師や看護婦に用事のある時,電話で用件を済ませてしまわない.直接足を運んで相手に接触させる.話しにくいとか,いやだと思う人にほど,体でぶつかっていく.そうすれば,相手はまともに対応せざるを得ない.言葉上だけの交流ではなく,人と人との生きた疎通性がそこから開ける.今では,他の部門にもこの方式が浸透して,医師も何かあると直接当該部署にやって来て,質問したり注文を付けたりするようになった.
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