特集 地域医療支援病院はどうなる
「地域医療支援病院」をこう考える—地域の現実に密着した形の地域医療支援病院を
下沢 英二
1
1函館市医師会病院
pp.880-881
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902513
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地域医療支援病院の制度化について
当院は1985年11月5日に設立された医師会立の高次先進医療を担う開放型共同利用施設である.完全紹介型外来と240床の入院ベッドを有し,内科,外科,麻酔科,放射線科,健診科を22名の常勤医と非常勤の病理医1名,計23名で担当している.
当院の位置する函館市は,約30万の人口を有する北海道最南端の拠点都市で,三次医療圏の中核である.北海道は各医療圏が広く,自給度の低い市町村が多く,交通のアクセスでいくつかの中核都市に集中する傾向があり1),特に道南では,ほとんどが函館に集中しているが,他地区と異なり道央・札幌に転送することなく医療が完結している(図).
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