民間精神病院はいま—21世紀への展開・5
秩父中央病院—老人性痴呆疾患に備えた体制づくり
五十嵐 良雄
1,2
1医療法人全和会
2秩父中央病院
pp.561-564
発行日 1998年6月1日
Published Date 1998/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902438
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当院の沿革
当院は埼玉県の西北部に位置し,群馬県・山梨県・長野県に接する秩父地域にある.キャッチメントエリアは面積では埼玉県の4分の1を占める広大な地域であるが,そのほとんどは山地で占められ,人口は12万人程度である.1957年にこの地域ではじめての精神科医療機関として開設され,現在でも唯一の精神科医療機関である.病院の病床は開院当時の30床から1964年には113床,1991年には176床と増床を行った.1996年12月には管理棟および外来を全面的に新築するとともに,療養環境の改善を目指して全病床を1人当たり8m2以上,1人当たり病棟面積18m2以上とするための増築工事が完成した(表1).
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