寄稿
カンファレンスのすすめ
本松 研一
1
1聖マリア学院短期大学
pp.460-463
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902417
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現在,筆者は日本医療機能評価機構のサーベイヤーとして,審査のため,病院を訪問している.訪れた病院は,公私,大小の違いはあるが,いずれも積極的に申し出て評価を受ける病院で,診療面にも,看護面にも,日ごろの努力がうかがわれ,むしろ学ばせていただくことが多い.ただ,院内における医師の教育・研修体制は他部門に比べ,遅れているように思われてならない.毎週の症例検討会はあるものの,治療方針を立てるにとどまり,それ以上の討議には及んでいない.活動的な病院ほど,医師がそろって勉強会を開く暇はないという.
しかし,米国の病院の忙しさは周知のごとくわが国の比ではないが,それでもきちんとカンファレンスが行われている.要は,その重要性を認識して,時間を設定して,確実に行うか否かにかかっている.
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