病院管理フォーラム 看護管理・17
カンファレンスの持ち方—2.リハビリテーションカンファレンス
井上 加野
1
1武蔵野赤十字病院整形外科病棟
pp.768-769
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902779
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リハビリテーション創始者のラスク氏は「リハビリテーションにおいて障害者が何を失ったかが問題ではなく,能力として何が残されているかが出発点である」と述べている.
当院のリハビリテーション(以下リハビリ)は急性期病院として機能している.したがって,救命後は早期に残存機能をいかに発揮させるかを主眼に,四肢の機能訓練だけではなく,その人がその人らしく生きるためのゴールに向かって,プログラムを展開している.整形外科病棟では約半数がリハビリ対象であり,リハビリ部門との連絡調整を日々行いながら週1回のカンファレンスを実施している.機能の回復状況については共有できているが,その人らしく生きるためのQOLの向上までつながるカンファレンスになっていない.以下に示す一事例をとおしてリハビリカンファレンスの問題を明確にし,対策を考えてみたい.
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