特集 診療報酬改定・96年4月を検証する
中小病院のケアミックス
小林 武彦
1
1小林記念病院
pp.851-854
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901907
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ケアミックスの歴史
急性期一般病院の中に,老人長期入院患者が混在していた.多くの病院ではその老人慢性期患者に多くの付添婦がついていた.その急性期一般病院での治療は検査と薬物手術療法を主体とし,出来高で保険請求を行っていた.慢性期高齢者に対しても,急性期患者と同様に,検査と薬物療法を行っていた.その不適切な医療を改善するために,平成4年から,介護力強化病棟が急性期一般病棟と混在して認められるようになった.
ケアミックスとは,急性期医療を担当する出来高払い制の新看護体系病棟と慢性期医療を担当する定額払い制の療養型病床群(介護力強化病棟)という医療内容および診療報酬体系の異なる病棟を一病院内に併せ持つことを意味する.
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