癒しの環境
歩きたくなる廊下
横山 睦子
1
1国立がんセンター中央病院看護部
pp.794-795
発行日 1996年8月1日
Published Date 1996/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901896
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はじめに
病院内には,いたる所に廊下がある.廊下は,「移動のための通路」,「外来・検査の待合い場所」,「部屋と部屋の仕切り」としての役割を持っている.廊下を利用する人は,患者,家族,医療者,業者など様々で,年齢も異なる.また,歩いている人,松葉杖の人,車いすの人,ストレッチャーの人が行きかい,元気な人もいれば,不安や痛みを持っている人もいる.廊下は,人と人との出会いの場でもある.
入院している患者にとって,廊下は,医療環境,治療環境である.また,さらには,病室という限られた空間の中から抜け出した大切な生活環境,生理的環境にもなりうる.
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