特集 病院管理者としての女性
女性病院管理者からの提言
パターナリズムからパートナーシップへ
中澤 明子
1
1医療法人仁医会
pp.438-440
発行日 1996年5月1日
Published Date 1996/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901797
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私自身はフェミニストではないつもりである.しかし最近になって,私のこの20年間の行動そのものが,フェミニズム運動であったかもしれないと思うようになった.常に一人で行動していたが,巡り会った方々が育てて下さった.多くの場合は男性であったが,女性としてよりも個の人間として扱い,機会を与えて下さった.恵まれていたと実感する.
肩肘張るわけではないが,私は「仕事をする」ということは男性と同じ土俵に上ることだという意識をもっている.男女両性の感性をもちたいと願い「複眼で見る」努力をしてきた.実業界の男性が読む本を読み,男性のものの見方や考え方,仕事への取り組み方を理解し,リーダーシップについて学び自分もそれを踏襲しようとした.これらは実に楽しい学習であった.
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