特集 大学病院と関連病院との関係を問う
大学病院が期待するこれからの関連病院
細田 瑳一
1
1東京女子医科大学病院
pp.122-124
発行日 1996年2月1日
Published Date 1996/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901717
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学生のニーズと関連病院
私は東京女子医科大学に来る前は,自治医科大学におりました.そこでの経験から,関連病院を考えてみます.
自治医科大学は私立ですが特殊で,全国の僻地医療を担うということで卒業生が全国の僻地に展開しており,また各出身都道府県に属しています.草創の頃は近隣の病院のほかには関連病院も無くて,地元大学の卒業生の中に入れてもらうか,さもなくば県立病院や市立病院等に県の強力な後押しで割り込むかしかなく,あるいは僻地の小病院に関連病院となっていただくかしかありませんでした.中には卒後数か月で僻地診療所での研修ということもありました.そういう中で,日本における病院や診療所での医療の在り方や全体の人員配置を考えました.
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