病院管理フォーラム
[放射線設備・機器管理Q&A]放射線治療装置の許認可手続き
諸澄 邦彦
1
1埼玉県立小原循環器病センター放射線部
pp.610-611
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901539
- 有料閲覧
- 文献概要
放射線治療は,そのすべてを悪性腫瘍・がんの治療に向けている.がんの治療には,外科手術,放射線治療,化学療法,免疫療法その他があり,集学的治療として総合的に利用されている.放射線の種類として,光子,電子,粒子線によるもの,照射方法として,外部照射,腔内照射,組織内照射とがある.さらに温熱など非電離線をも含むものにまで範囲が広がっている.
放射線医学総合研究所の医療関係の実態調査では,放射線によるがん治療のうち65%が高エネルギーX線,7%が高エネルギー電子線による放射線治療を受けていた.最近はマイクロトロンも使用されているが,使用されている診療用高エネルギー放射線発生装置は直線加速装置(リニアック)が大部分である.その設置に際して,医療法では,診療用高エネルギー放射線発生装置(医療法施行規則第25条)としてあらかじめの届け出が,放射線障害防止法では,放射線発生装置としての許可が必要である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.