病院管理フォーラム
[放射線設備・機器管理Q&A]診療用放射線照射器具使用室の構造設備
諸澄 邦彦
1
1埼玉県立小原循環器病センター放射線部
pp.1090-1091
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901660
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
1898年にキュリー夫妻によって放射性ラジウム(226Ra)が発見されて以来,ラジウムを用いた小線源治療は,子宮,口腔などの癌の根治的治療に欠せぬ手段であった.1951年にはカナダで初めてラジウムに代わるものとして,放射性のコバルト(60Co)が原子炉で作られテレコバルト装置に応用された.さらにベータトロン,リニアックなどの高エネルギー放射線発生装置による外部照射が普及すると,小線源治療はその優れた局所制御効果にもかかわらず後退を余儀なくされた.局所療法としての小線源治療は,手術に比較して非侵襲的で機能・形態を保存し,生活の質(Quality of life)が担保されるメリットがある.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.