病院の少子化対策
倉敷中央病院における小児科の現状と対策
田中 陸男
1
1倉敷中央病院小児科
pp.314-315
発行日 1995年3月1日
Published Date 1995/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901478
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はじめに
筆者が倉敷中央病院小児科の責任者となったのは昭和49年(1974年)である.その頃の岡山県の年間出生数は,まだ増加傾向にあった(図1).ところが,1975年の30,102人をピークに1993年には18,348人にまで減少した.18年間に約4割(39%)も減少したことになる.この20年間の当科運営上の対策は2つに分かれる.前半の対策は,基幹病院の小児科として高度医療を目指すこと,後半は,その上に少子化時代に要請される医療を加味すること,であった.
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