連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第1回
中病院2題—福島県原町市立病院/愛媛県立南宇和病院
石原 修治
1
,
大野 勝
2
,
松重 宏和
2
,
長澤 泰
3
1(株)岡設計
2(株)佐藤総合計画
3東京大学工学部建築学科
pp.1035-1043
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901376
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中病院2題に寄せて
お隣りの韓国や台湾ではこのところ病院建設,病床拡充ブームである.国民皆保険制度への整備・移行期にあるからである.30年あまり前に確立したわが国の健康保険制度も当初は,増床に次ぐ増床で先ず量の確保を目指して来た.お陰様で人口対病床数では日本は世界の最高水準にある.
保険制度にはまだ解決すべき問題は多いが,全国どの病院でも少し我満して待てば,あまり懐具合を気にせずに,最新医療機器による診療が受けられるというアクセシビリティの高さは世界に誇ることができよう.この意味において日本の国民皆保険制度は今のところ,成功したと言ってよい.
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