動き出した療養型病床群・7
大型施設でリストラクチャリングの一環として導入した—リハビリテーションセンター鹿教湯病院
市川 英彦
1
1長野県厚生連リハビリテーションセンター鹿教湯病院
pp.774-776
発行日 1994年8月1日
Published Date 1994/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901308
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はじめに
私たちは,いただいたテーマに値するかどうか大いに迷いがあり,なかなか筆が持てなかった.ことに当初,ケアミックス導入は,経営の危機を乗り切るために止むを得ないことと受け止めていた.「不安であり,不満でもある.しかし導入以外に生き残る道はない」と多くの職員が考えていた.全く受身的であり,被害者的ですらあった.私たちは見通しをしっかり持って取り組んだのではなかった.このことが最も気になり,原稿依頼をお引き受けした自分の軽挙を悔むことしきりであった.しかし一方,ケアミックスに取り組んだ今日までの職員一同の努力の中で,次のような好ましい変化が現れた.
1)職員,ことに看護スタッフと患者さんの距離が確実に近くなったこと.
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