時評
へき地勤務と医師患者関係
箕輪 良行
1
Yoshiyuki MINOWA
1
1自治医科大学附属大宮医療センター総合診療部
pp.995
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901057
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医療界がかかえる先端的諸問題には脳死者からの臓器移植,老人医療の拡大に伴う診療報酬の再分配,深刻化する看護婦不足など政治社会にかかわる制度的なものから,コンピュータやME導入による自動化,MRSAを典型とする院内感染,ターミナルケアと救急医療への対応など施設内で様々に扱われているものまである.これらのいわゆる「大世論」を論じるのが本シリーズの役割で,筆者に与えられたテーマであるのかもしれない.巻頭言を飾るにふさわしいこれらを扱う大家の先生方とちがって,総合診療,医学教育,救急医療,へき地医療などをフィールドにする筆者は辺縁的なテーマを時代の底流と考えて論じてきた.
連載の終点にも近づき,へき地医療についてひとつの視点から論じてしめくくりたい.
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