研究と報告【投稿】
青年医師の勤務するへき地診療所の現状と問題点
石黒 源之
1
,
越智 祥隆
1
,
奥野 正孝
1
,
石山 俊次
1
,
吉新 通康
1
1地域医学研究会診療所分科会
pp.269-271
発行日 1982年3月1日
Published Date 1982/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207706
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へき地診療所における設備には一応の規準があり,一定以上の水準を維持するように行政指導されている.しかし,医療機関としての機能,医療の内容などの質的な面は放任されている傾向があり,日進月歩の現代医療から取り残されがちであるのも事実である.山間・離島の診療所に従事する者はその不利な種々の条件下においても,地域の住民に対して高度なプライマリ・ケアを実施しなければならない.最近,社会的に再考が必要だと考えられているこの問題点に注目しつつ,積極的にへき地医療を改善していこうと努力している青年医師らが散見されるようになった.筆者らは,それら20代の医師が勤務しているへき地診療所の現状を分析し,問題点を見いだし,改善案を検討したので報告したい.
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