厚生行政を読む
脳死と臓器移植(中)
厚生行政研究会
pp.800-801
発行日 1991年9月1日
Published Date 1991/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901012
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脳死を認めるか認めないか,世論の反応は真っ二つである.脳死臨調でも脳死を認めることは時期尚早であると報告しているが,流れとしては認めるための手続きをしているようにとれる.脳死が認められ病院が脳死判定を行うようになると,個々の病院で対応しなければならない問題が沢山でてくることが予想される.今回は脳死が認められた場合の病院としての対応について検討を行ってみた.
脳死臨調の議論より想定される家族(脳死判定を受ける患者の家族)からの疑問と,考えられる対策についてここでは検討を行う.臓器提供は患者本人の意志であることが基本なので,脳死判定と臓器提供については,生前に本人の了解がとられているものとする.
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