事例 医療施設間連携
病診連携の現状と課題—仙台オープン病院
富永 忠弘
1
Tadahiro TOMINAGA
1
1仙台市医療センター・仙台オープン病院
pp.333-337
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900898
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
もともとは医師会用語であった「病診連携」なる言葉も近ごろは一般のマス・メディアにまで散見されるようになってきた.これはこの問題が独り我々医界の関心事たるに止まらず,これからの望ましい医療のあり方として,心ある一般市民の注目をも集めつつあるからでもあろう.
しかし理想・建前論としての「病診連携」の社会用語化とは裏腹に,その進行は必ずしも円滑ではないように見受けられる.事実,病診連携を進める具体策として最近厚生省が打ち出した「地域医療連携施設の指定」の進め方をめぐり,一部の地域では病診間の主導権争いのごたごたさえ起こっているのは皮肉なことである.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.