特集 病院の国際化
〔対談〕日米の医療事情と日本の対外医療援助
アンディ 二宮
1
,
渥美 和彦
2
Ninomiya Andy
1
,
Kazuhiko ATSUMI
2
2東京大学
1Andy T. Ninomiya & Associates
pp.228-235
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900876
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渥美 現代は政治も経済も社会通念も,その他,いろいろの分野で価値観が大きく変わろうとしている時代です.例えば東欧における革命,日本においても政治の保革接近とか,経済の問題,それから今度の中近東の問題など様々です.これはまさにパラダイムがシフトしている時代だと言えましょう.問題はこれからどのようになるのかということです.いままでの人間の歴史を見ますと,蒸気エンジンが発見されて人間の労働を解放した,それから車ができ,電信電話ができ,タイプライターが出て,コンベヤーが出て,コンピュータが出現する.これらの技術によって人間の行動をできるだけ機械化して,オートメーション化しようとしてきたと言えましょう.つまり農耕化社会から工業化社会に入り,最近は情報化社会にあると言えます.
そして私は,次の世代はバイオメーションの時代に入ると考えているわけです.つまり情報化社会のオートメーションとバイオが一緒になってバイオメーションという時代になっていくということなのです.どういうことかといいますと,いまバイオ・テクノロジー,バイオ・コンピューター,バイオ・センサーなど,バイオが非常に大きな流れのひとつとして出きているわけですが,バイオは非常にコンパクトでありながらよくできた巧妙なシステムです.
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