グラフ
病院の隅々にまで行き渡る「患者中心の発想」—富岡地域医療事務組合公立富岡総合病院
pp.185-190
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900867
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上越新幹線高崎からローカル色豊かな上信電鉄に乗り継いで30分ほど行くと,群馬県南西部の地方都市・富岡に着く.古くは,黎明期の日本資本主義を支えた「官営富岡製糸工場」が知られ,今また,独自の発想に根ざした地域医療を展開している「公立富岡総合病院」の所在地として病院関係者に良く知られている場所である.
公立富岡総合病院の前身は,昭和11年に開設された甘楽医療購買利用組合立東部病院に遡る.そして今日まで,種々の設置主体の下,半世紀以上にわたって地域の医療センター的機能を果たしてきた.富岡市,妙義町,甘楽町で構成する医療事務組合立富岡厚生病院と名称変更したのが昭和53年,更に現在地に新築移転,名称を公立富岡総合病院として地域の中核病院の機能を整備したのが平成2年5月,病院の基本理念が隅々にまで行き渡つた,新しい病院づくりが着々と進められているところである.
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