特集 病院の国際化
病院の国際化がなぜ必要か
紀伊國 献三
1
Kenzo KIIKUNI
1
1筑波大学社会医学系
pp.203-206
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900871
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国際化とは
国際化の論議が,われわれの周辺で頻繁に目につくようになった.新設大学は競って国際性を売り物にし,われわれの周りの生活にも国際化の波が押し寄せている.
病院の中においても,知らず知らずのうちに,われわれの活動は国際的な影響をうけている.中東危機によって燃料の値段が大きく変わることも記憶に新しい.人々の交流もまた著しい.わが国にもたくさんの外国人の流入があり,医療関係の人手不足に対して外国人労働者の導入が真剣に討議されつっある.人ばかりではなく,物についての急激な交流も既に触れた通りである.情報や技術についての国境を超えた移転も著しい.まさに国境なきボーダーレス社会の到来ということができよう.
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