特集 変革する病院経営とトップマネジメント
変革する病院経営とトップマネジメント
岩﨑 榮
1
Sakai IWASAKI
1
1日本医科大学医療管理学教室
pp.106-109
発行日 1991年2月1日
Published Date 1991/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900852
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『医療機関の経営は,院長の意向に左右されることが多いが,院長が経営についての感覚を欠いている場合であっても,最近までは高度経済成長に対応して診療報酬の改訂が行われてきたこと,医師や医療機関の数も現在に比べれば少なかったことなどにより,医療機関は十分運営を続けていくことができた.しかし,現在は,このような条件は大きく変化しており,医業の経営者は,経営に十分な配慮を行い,優れた経営センスを発揮することが求められるようになってきている.』——これは,昭和62年9月24日の『医業経営の近代化・安定化に関する懇談会』(厚生省)報告書の一部からのものである.
医業経営を取り巻く状況は,近年の疾病構造の変化が医学・医術の進歩,医療に対する国民の期待の変化,医療サービスの質の向上,医療資源ことに看護婦不足,医業収入の伸びの低下などの影響により大きく変容してきている.
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