特集 緑内障診療―グレーゾーンを越えて
Ⅱ.治療編
3.開放隅角緑内障
a.レーザー治療
《マイオピニオン》線維柱帯形成術の有効性と限界
狩野 廉
1
1大阪厚生年金病院眼科
pp.264-268
発行日 2009年10月30日
Published Date 2009/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102966
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
選択的光加熱分解(selective photothermolysis)という原理を応用し,周囲組織に障害を与えることなく線維柱帯の色素細胞のみを選択的に破壊することを,緑内障治療として臨床応用したものが選択的レーザー線維柱帯形成術(selective laser trabeculoplasty:SLT)である1)。アルゴンレーザー線維柱帯形成術(argon laser trabeculoplasty:ALT)に比較してSLTは照射エネルギーが格段に少なく,線維柱帯の熱変性を生じにくい,より安全な方法であるとされている2)。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.