病院管理トピックス
[病院労働]労働条件のこの官民格差をどうするか/[クリニカルエンジニアリング]ME機器安全管理と安全教育の実際
益田 啓作
1
Keisaku MASUDA
1
1横浜赤十字病院前事務部
pp.883-885
発行日 1990年10月1日
Published Date 1990/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900762
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「赤字をなんとかして黒字にしたいので意見をきかしてほしい」と,地方自治体の病院担当者から依頼されたことが2,3度ある.毎年1病院で数億から10億を超える赤字を出している自治体病院もあるくらいで,この赤字は一般会計から補助される.病院の労使にとっては痛くも痒くもない.羨ましいなと思いながら資料を見てゆくと,人件費率が65%になったりしている.「定数を減らさなければ黒字になりませんよ」というのが結論である.
「定数を減らす」問題は大問題だから,病院担当者だけでは解決できない.各自治体の長,議会が取り上げてくれなけれぼどうにもならない.労働組合あるいは政党の反対を予想すれば,誰も火中の栗を拾いたくはない.結局うやむやになって,また,「公立病院の赤字は何とかならんのか」の声が繰り返される.
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