特集 救急医療体制の問題点と将来像
救急医療はペイするのか
安田 和弘
1
,
深野 富士雄
2
Kazuhiro YASUDA
1
,
Fujio FUKANO
2
1日本医科大学救急医学科救命救急センター
2日本医科大学医事課
pp.668-671
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900705
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はじめに
救急患者は,夜間も休日にも発生する.人が眠っている時あるいは休んでいる時にも,医師・看護婦をはじめ多くの医療従事者を動員し治療に当たる必要がある.慢性疾患の患者の治療と大いに異なる.特に重症傷病患者を救命するためには,高度の医療機器と共に多額の人件費を要する濃厚治療が必要である.現在の保険制度のもとで,救急医療はペイするのかどうかに関して,日本医科大学救命救急センターの実状を中心に検討してみることとする.
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