臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅲ 救急手技
A 救急蘇生法
30.救急薬品の投与法
安田 和弘
1
1日本医科大学・救命救急センター
pp.2306-2307
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220689
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Advanced life support(ALS)の中で薬剤の適切な投与は最も大切な処置の一つである.心肺蘇生時の薬剤投与は静脈内投与を原則としており,皮下・筋肉内投与は効果がないばかりか,循環改善後薬剤の過剰効果が出現するおそれがある.よって,静脈路の確保は極めて大切であり,中心静脈ラインがとれればそこからの注入はより効果的である.
なお,hypovolemic shockの場合には,十分な輸液・輸血を行うことが蘇生のための必要条件であり,乳酸加リンゲル液で輸液を開始する.
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