看護業務改善事例集
採尿蓄量比重測定装置を導入して
島田 陽子
1
,
鈴木 妙子
1
,
中村 礼子
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院看護部
pp.727-729
発行日 1993年8月1日
Published Date 1993/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900439
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入院患者の1日の蓄尿量を測定するという業務は,従来から時間のかかるものであった.この業務は単に尿量を測定するだけでなく,たまっている尿を捨てたり,蓄尿袋をかけ換えたり,蓄尿架台を掃除したりという作業を伴う.そのため,時間を要するだけでなく,たいへん汚い業務でもある.また,蓄尿のため,多くの病棟の汚物室やトイレは,蓄尿架台や蓄尿瓶が並び,患者は自分の蓄尿だけではなく,他の患者の蓄尿も目にしなくてはならない.加えて強い臭気も漂うため,多くの患者が不快感を抱き,決して快適な療養環境とは言えない状況である.
ここ数年は不要な蓄尿をやめ“測尿”へという試みが行われていたが,それでも検体採取の必要性から蓄尿を行う患者は相当数にのぼる.
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