病院管理フォーラム
[栄養]在宅医療と栄養指導
中村 丁次
1
Teiji NAKAMURA
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院栄養部
pp.950
発行日 1992年10月1日
Published Date 1992/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900216
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ホーム・インフュージョン・セラピーとは
9月3日,東京赤坂の都市センターホールにて,ホーム・インフュージョン・セラピー研究会の主催による第1回公開セミナーが開催された.ホーム・インフュージョン・セラピーとは,在宅においてチューブ等の機材を用いて,輸液・薬剤・栄養剤などを注入する治療法である.すでに,アメリカではハイテクのホームヘルスケアとして広く普及し,具体的には,中心静脈栄養,経腸栄養,輸液療法,抗生物質投与,化学療法,ペインコントロールなどが挙げられている.高度の医療技術を要するために,従来,病院以外では実施が不可能とされてきた治療法を,家庭で行おうというのである.
したがって,この研究会はそのための方法を広範囲に議論し,患者のクオリティ・オブ・ライフの向上に寄与することを目的に設立された.メンバーは,医師,看護婦,保健婦,薬剤師,栄養士等で在宅医療を支える医療関係者によって構成され,代表世話人とし大阪大学小児外科の岡田正教授が当たられている.
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