主張
これからの病院の外来
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pp.781
発行日 1992年9月1日
Published Date 1992/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900176
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医療費が改定され,医療機関の機能と特質に応じた評価が必要ということで,診察料・指導料などの扱いに変更があり,病院の外来にも少なからぬ影響があった.医療法の改正論議においても,紹介外来のあり方が最大の論点の一つとなっている.ここで病院外来という古くて新しい問題について改めて考えておきたい.
そもそも医療の原点は患者が医師を訪れることに始まり,その医師が診療の場を持って業をなし,これが自由開業制の流れを形づくって今日に至っている.診療の場と機能を拡大して病院とすることは決して難しいことではなかったから,我が国の病院の外来はきわめて自然に外来患者を受けて発展してきた.これは医師養成機関としての大学付属病院においても,また国公立,あるいはその他の公的病院においても,基本的には同様の形態で,外来機能を営んでいる.
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