病院の広場
これまでの病院とこれからの病院
飯田 喜俊
pp.83
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204556
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淀川キリスト数病院は,関西における1つの総合病院として,大阪市の北部に存している.それは特に他の病院とは変わらぬ建物であるが,人はこの病院の玄関にはいった時,普通の市民病院や国立病院とは異なった雰囲気を感ずるという.その異なった雰囲気とは何なのだろうか?
淀川キリスト教病院は17年前にアメリカの南長老派教会の献金によって建てられた.その際に贈られた献辞"癒しの奉仕による人の救いと神の栄光のためにこれを捧げる"は今も病院の玄関に掲げられ,病院のモットーとして訪れる人びとの目をとめさせている.この病院が創設された時,院長のF.A.ブラウン博士は,そのあり方として, (1)適切にしてよく行き届いた治療 (2)最新の設備 (3)よく訓練された職員 (4)活きたキリスト教信仰をその目標に掲げた.
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