看護管理の目・1
看護ヒューマンパワーの無駄使いをしない管理
川嶋 みどり
1
Midori KAWASHIMA
1
1健和会臨床看護学研究所
pp.70-71
発行日 1992年1月1日
Published Date 1992/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900011
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はじめに
病院の運営にとって,支障を来たす程の看護婦不足が話題になったこの1年であった.総婦長ならずとも出身校を訪問したり,地区割で責任範囲が決められている学校を訪ね歩き,何故こんなことまでしなければならないのかと,嘆く婦長の話も随分聞いている.就職が決定してからの当の本人に渡す支度金の額と,リクルートに飛び歩く資金や広告料を合わせると馬鹿にならない額になるだろう.
新年度,定員を満たして発足できれば大出来で,量的には欠員のまま,それでも現状維持ができれば恵まれているという施設も多いという.努力の結果,多少増えたとしても,高齢化,重症化による高看護度患者の増加を思えば焼け石に水といってよいだろう.
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