特集 多国籍社会に直面する病院
病院経営において外国人医療をどのように捉えるか—徳洲会グループにおける外国人患者受け入れの経緯とジレンマ
渡部 昌樹
1
1一般社団法人 徳洲会 国際部
pp.488-492
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210994
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●徳洲会グループにおける外国人患者受け入れは,「生命だけは平等だ」というコンセプトに基づいている.2012年に立ち上げた国際医療支援室は,国際認証であるJCIや国内の外国人患者受入れ医療機関認証制度JMIPの事務局機能,海外保険請求,通訳や翻訳業務を担う.
●医療ツーリズムは社会貢献という文脈にそぐわない部分もあるが,グループ内に蓄積した外国人対応のノウハウを活用して各施設が独自の解決を図り,それを共有している.
●医療の国際化を躊躇している施設にもノウハウ活用をしてもらい,一人でも多くの外国人患者に日本の医療サービスを理解いただけるようにしたい.
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