特集 平成の病院医療から次の時代へ
—大田論文へのコメント—地域の期待と病院の潜在力のマッチング
河北 博文
1
1社会医療法人 河北医療財団
pp.33
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210873
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大田論文(p.27〜32)を読んで,多くの民間病院の経営者が抱える課題を切実に感じざるを得ない.実は私は先代の理事長もよく存じ上げている.先代が築いた脳神経外科専門病院は,その時代の夢にあふれた病院経営者の極めて前向きな姿であった.言い換えれば,プロダクトアウトが可能な時代であった.
2014年の診療報酬改定は,実は2015年の地域医療計画の中での地域医療構想が根底に存在する.これは2025年どころか,2040年の社会を想定したものである.医療の人的資本を集中的に活用できる機関を除き,その他の医療施設はいやでもマーケットインからパブリックリレーションズへ変わらざるを得ない.
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