特集 機能転換が拓く病院の未来
—【事例】医療法人寿芳会 芳野病院—ケアミックスから地域包括ケア病棟中心へ—地域のニーズと医療環境を見据え病床機能転換
芳野 元
1
1医療法人寿芳会 芳野病院
pp.486-488
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210731
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●病院が機能分化していき,急性期が多いこの地域にあって,当院の果たすべき役割は亜急性期であると立ち位置を決め,10年間で10回の病棟改編を繰り返してきた.
●地域包括ケア病棟をいち早く70床取得できたのは,早くから副看護部長を専任の病床管理統括者とし,また,職員全員のベクトルを一つにできたことが大きい.
●結果として急性期病院からの紹介者数は5年で1.6倍,病床稼働率は90%から99%となり,改編は成功であったと思われる.
●2007年から体制の変化を年間目標にも挙げ,病院,診療所,地域,職員へと当院の機能を周知したことが今につながっている.診療報酬に誘導されることなく,ブレずに続けることは大変重要である.
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