連載 アーキテクチャー×マネジメント・38
医療法人明倫会 宮地病院
小菅 瑠香
1
1帝塚山大学現代生活学部居住空間デザイン学科
pp.98-103
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210639
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兵庫県の芦屋駅から車で西に10分.取材した宮地病院は,六甲山を背景にした国道沿いの敷地に建っている(図1).JR,阪急,阪神,いずれの駅も徒歩圏内の利便性の良い立地である.5階建ての優しい色合いのコンクリートの建物に,斜めに突き刺さったようなガラスのキューブが特徴的な外観だ.
1998年には日本医療福祉建築協会の医療福祉建築賞を受賞し,地元密着のケアミックス病院として地域の高齢者を支えながら,現在も次々と戦略的に事業を展開している.被災をきっかけに病院機能の転換へ舵を切り,時代の波に合わせて建築的にも大きな改修を数回に分けて行ってきた.今回はその経緯と展開の工夫に焦点を合わせたい.
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