特集 病院の福利厚生
定年後の生活保障は万全か
阿部 正俊
1
,
竹内 実
2
Masatoshi ABE
1
,
Minoru TAKEUCHI
2
1厚生省年金局企画課
2医療法人即仁会
pp.609-614
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209605
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公的年金とその改正
公的年金の役割
厚生年金,国民年金,共済年金などの公的な仕組みの年金として支給されている,いわゆる公的年金の総額は,現在約20兆円になる.社会保障の2つの柱である医療と年金のうち,ほんの数年前までは医療給付費のほうが年金給付費を超えていたのであるが,今日では年金給付費のほうが上回っている.
しかも,この公的年金の給付額は年金受給者の増などにより毎年確実に伸びていき,10年後ぐらいには約3倍,20年後ぐらいには約5倍程度になると見込まれる.年金100兆円時代も遠いことではなく,21世紀の初めに到来することは確かである.
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