特集 地域医療計画と病院
地域医療計画策定の進行状況と問題点
大道 久
1
Hisashi OHMICHI
1
1日本大学医学部病院管理学教室
pp.303-308
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209270
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昭和60年12月の医療法改定により,地域医療計画の策定とその実施が求められるところとなった.各都道府県とも策定に必要な基礎調査を済ませ,関係団体や有識者による検討を進めているところと思われるが,昨年12月末日までに既に17県より計画書が公示され,実施の段階に入っている.他の多くの府県においても実質的な策定作業を終え,各県医療審議会等に諮問中,あるいは既に答申を得ていると聞いている.昭和62年度中には30余の府県が策定を完了し,63年度中には,おおむねすべてが出揃うものと予想されている.
本稿においては,昭和63年1月段階において入手し得た15県の地域(保健)医療計画について,その理念や基本的方向付けを概覧し,あわせていくつかの視点からその内容を分析して,わが国が初めて経験する計画に基づく地域の医療の今後の流れを探ってみたいと思う.
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