海外医療事情
家庭医となるには—米国の家庭医学レジデント教育課程
佐々木 明
1
Akira SASAKI
1
1国立岩国病院外科
pp.700-703
発行日 1986年8月1日
Published Date 1986/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208898
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日本でプライマリ・ケアが叫ばれて10数年となる.プライマリ・ケア学会の発足,総合診療科の新設,多数のプライマリ・ケアに関する本の出版などもはや日常のこととなってきたが,まだ完全に真のプライマリ・ケアは患者のために提供されていない.1984年8月厚生省がプライマリ・ケア普及の一環として,家庭医制度創設の検討を発表するやいなや,各界に論議の渦を巻き起こしている.
今回のレポートでは家庭医学レジデントの研修の経験を中心に米国のレジデントはどのような研修を受けて家庭医となるか述べたい.我が国での家庭医制度について考えるうえで参考となる点は多いと思われる.
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