請求もれ防止対策
診療報酬算定もれ防止のための一考察
長嶋 精吉
1
Seikichi NAGASHIMA
1
1取手北相馬保健医療センター医師会病院病院サービス課
pp.952-953
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208714
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私どもの病院は,筑波科学博に湧いた茨城県の南端,利根川流域の取手市・北相馬郡の医師会員の手で昭和57年7月に取手市に設立された完全開放型病院であり,外科医4名,内科医2名,非常勤医7名,病床数116床,職員数120名という地域医療・住民健診・救急医療の三テーマをモットーにした地方の住民密着型病院である.
開放型病院の特色で,一般外来患者の来院率は低く,1日平均80名のうち,専門外来,依頼外来,予約外来の比重がすこぶる高く,一人の患者に十分時間をかけた高濃度な外来診療を実施している.また,入院患者の平均在院日数は14日弱と病床の活用率が高く,病床の割には高機能の診療を行っている病院といえるであろう.もう一言付け加えておくと,診療所の医師は患者を病院に送り込むだけでなく,入院中の診療に,常勤医と相談しながら直接タッチでき,退院後,再度自分の診療所で診療ができる.そのため,患者は一貫診療と専門診療を同時に受けることが可能になり,病院機能・医療資源が有効に活用されている.しかし,診療報酬に関して言えば高機能・効率化されているほど"算定もれ"も多いと言う.
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