中小規模病院の運営
民間病院の「オープン化」—小都市における一つのひな型
竹内 實
1
,
木村 穆
2
,
鈴木 英軍
1
Minoru TAKEUCHI
1
,
Atsushi KIMURA
2
,
Hidemura SUZUKI
1
1医療法人即仁会・北広島病院
2医療法人即仁会・きむら小児科医院
pp.717-720
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208389
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従来の医療の在り方が近来大きく変わろうとしている.これまでの医療は多くの有床・無床診療所と,公的病院,私的病院の三つの機能により支えられてきたと言える.しかも,つい最近までは医療供給不足の状態で膨張を続けてきた.徐々に量的には,ほぼ充足する時代を迎え,更に地域によっては既に過飽和にすらなっているときに,医師会病院で代表される開放型病院の登場を見たのである.
確かに一面で医師会病院は理想に近い医療体制と言えなくはない.しかし,既に十分な病床を持つ地域での新設病院が引き起こすかもしれないトラブルを考えるとき,民間病院のオープン化が次善の策として脚光を浴びる可能性は高い.
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