小特集 医用機器の安全性・信頼性
医療における医用機器の役割と問題点
計測用機器
辻 隆之
1
,
戸川 達男
1
Takayuki TSUJI
1
,
Tatsuo TOGAWA
1
1東京医科歯科大学医用器材研究所
pp.866-869
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208132
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医学は自然科学であるから,扱う対象が客観的に表現できなければならない.そのためには生体計測技術が必要となる.生体計測は計測機器と生体との関係から,検体計測(血液,尿など),体内計測(ラジオカプセルなど),探針計測(心臓カテーテルなど),体表計測(心電図など),遠方計測(X線など)に分類される1).安全性の観点から言えば,検体計測は,血液や髄液の採取時の安全性が医師の技術によるのみで,計測そのものは患者にとって全く安全に行われる.今回は検体計測機器については触れないで,他の生体計測機器の安全性をめぐる諸問題について述べる.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.