定点観測
—長崎から—医療人としての心遣い
岩崎 栄
1
Sakai IWASAKI
1
1長崎県立成人病センター多良見病院
pp.718-719
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208099
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新病院がオープン
3月22日,いよいよ新病院の落成のための記念式典が挙行された.地域住民にこそ見てもらいたいものなのに相変わらずの御上(おかみ)式の来賓の選び方である.だれのための病院なのであろうか.一般参観日をぜひにという私のたっての願いが聞き入れられ2日間がそれに当てられた.宣伝が徹底しなかったこともあってか参観者は少人数であったが,来られた方たちには喜んでいただいたようだ.
28日,地域救急医療対策協議会が開かれ,本病院は2次輪番制へ組み込まれたが,本院の医療のモットーとするいつでも,だれにも,たやすく利用していただくということからして,院内的には24時間対応できる用意がなされている.またプライマリ・ケアを提供する意味からも内科系に限らないことも当然なことである.そもそも救急に内科系だ,外科系だと患者が十分に判断できるはずもない.救急は救急なのだ.どのような患者にも対応するのが救急医療の本質であるはずである.
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