新 病院建築・59
国立がんセンター研究所の設計
山口 輝男
1
,
辻 𠮷隆
1
1厚生省医務局整備課
pp.981-986
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207887
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沿革
国立がんセンターの研究所は,昭和37年に開設されて以来ほぼ20年経過しており,この間がんセンターの研究所における,がんの研究,臨床,予防面の開発とその進歩には,めざましいものがある.がんウイルス,化学的発がん物質の研究はもとより,ヒトのがんモデルとしての動物実験の多角的追及等,数多くの研究実績を上げ,その成果は,世界的に高く評価されている.
しかしながら,旧研究所建物は,昭和5年に建築された旧海軍軍医学校の建物が主体で,それらを模様替,改造を行って利用したもので,建物の老朽化とともに研究の進展に追従するには限界に達した.そこで昭和51年に新研究所建設構想が打ち出され,昭和53年10月に着工,昭和56年10月に竣工の運びとなったものである.
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