病院管理の工夫
薬剤部門における待ち時間対策
河西 朗
1
1長野県厚生連佐久総合病院薬局
pp.618-619
発行日 1982年7月1日
Published Date 1982/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207789
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はじめに—薬剤部の概況
私たちの病院薬剤部は,調剤,製剤,薬品管理の3部門に分担し作業を行っている.Drug information部門や,薬品試験部門はまだ組織的には独立した形を取らず,それぞれ担当係を置いて兼務している.調剤部門は薬剤員16名で,1日平均外来約750枚,入院220枚の処方箋を処理している.特に,この部門では外来処方が午前10時ごろから午後1時ごろの間に集中して,患者の待ち時間の対策が問題になっている.また入院調剤については,数年前にサンヨー自動錠剤包装機を導入してone pack doseを部分的に行ってきている.製剤部門では,薬剤員5名で近年汎用されるようになった高カロリー輸液の調剤を,主としてクリーンベンチ内で行ってきている.また消毒薬の調製とその使用上の指導などを行い院内感染防止のための施策を採っている.
薬品管理部門は薬剤員4名で,三菱在庫エース(ミニコン)を導入して,当院で使用される約2,000種の医薬品の受け払い業務を行っている.Drug information部門については,調剤室3名,製剤室2名が兼務して,"院内医薬品集","くすりのはなし""DIニュース"などの編集と発行をし,また薬品試験室は調剤室2名が兼務しており,薬物血中濃度測定や銘柄選定のための薬品の品質試験を行っている.
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