新 病院建築・48
両津市保健医療センターの設計
岡田 新一
1
1岡田新一設計事務所
pp.1065-1071
発行日 1981年12月1日
Published Date 1981/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207634
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はじめに
両津市保健医療センターの中核である両津市民病院は,前身を両津病院と称し,個人病院を佐渡厚生連が引き受け,昭和27年診療所として発足し,昭和29年に40床の病院として再発足したものである.その後昭和30年の大火で焼失したが,昭和32年に86床(一般42床,結核44床)の市立両津病院として再建され,昭和36年には106床(一般78床,結核28床)に増床し,佐渡東部地域唯一の病院として重要な役割を果たしてきた.
しかし,最近のめざましい医療の進歩に対し,施設の老朽化が激しく,また設備的にも不十分で,市民に対し良好な近代医療を提供することが困難になりつつあった.ここにおいて,市当局は昭和51年3月病院改築について病院運営委員会へ諮問し,昭和52年9月に答申を受け,市議会に特別委員会を設置し市立病院の全面改築を行うことを決定した.
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