小特集 中小規摸病院の運営
これからの中小病院経営—経済学の視点から
田中 滋
1
1慶応義塾大学大学院経営管理研究科
pp.846-849
発行日 1981年10月1日
Published Date 1981/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207580
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本稿は,我が国の医療サービス供給面において重要な役割を果たしてきた中小病院の経営の方向を考えようとするものである.厚生省の『医療施設調査・病院報告』によれば,100床未満の病院は国内病院数の過半を占め,200床未満ではその比率は4分の3に達する.一方,全国の病院の病床数・在院患者数・医師数・総従事者数などの指標で見ると,100床未満の病院は20%前後,200床未満では40%内外のシェアを担っていることが分かる.特に小都市と町村においては,後者の割合は50%を超す.このように国民医療の不可欠の一端を受け持つ中小病院の将来を,以下の三つに分けて検討する.
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