随想
偶感
伊藤 忠雄
1
1国立療養所神奈川病院
pp.539
発行日 1981年6月1日
Published Date 1981/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207498
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看護学生を送り出して
当院では昭和14年創立以来,形は変わっても看護婦養成が現在まで続けられている.甲種,ついで乙種,准看護婦養成と.更に昭和52年から始まった3年課程(1学年定員50名)は,今春第1回生を世に送るとともに新しく第4回生を迎えた.創立には多くの方々にご努力いただいたにもかかわらず,いざスタートしてみると予想外に苦難が多い.発らつとした高校卒の女・男学生を迎え,様々な行事と盛りだくさんのカリキュラムの計画・準備・対応に教務は四苦八苦である.しかし苦労が多ければまた,それにも増して教育の場をとおしての喜びは大きい.手塩にかけた子は可愛いというが,まさに実感である.
「第1回生の皆さん,卒業おめでとう.来賓各位,ご父兄をお迎えして本日はここに3年にわたる看護学生の生活を終え,多くのなつかしい想い出を残し,数々の苦難を乗り越え,共々過ごした学校と寮をあとに,多くの級友とめでたく校門を巣立って,袂を分けあう日を迎えるに至りました……(中略).
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