特集 飛躍への条件
事例・飛躍への条件
事例・8
いっさいのことは愛を動機として
長谷川 保
1
1聖隷福祉事業団聖隷浜松病院
pp.939-940
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207293
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人を助けるために
我が聖隷福祉事業集団は,聖隷浜松病院(538床)と聖隷三方原病院(650床)の二病院を中心に,健康診断センター,重症心身障害児施設,重度精薄児施設,特別養護老人ホーム,軽費老人ホーム,有料老人世話ホーム,療護施設,重度身体障害者収容授産施設,保育園,ベトナム難民収容施設,看護短大,高校,救護施設等々30余施設がある.職員数も2,000人を超え,今なお毎年いくつかの施設が増えつつある.
昭和5年,肺結核を病み,付近の住民に嫌われて,次次と住居を追われて,「天地の間に5尺の身をおく所がない」と泣く貧しい患者を,5人の基督者青年が自分たちの住居を50円で病室に改造して,迎え入れて看護したことに始まる.この事業が,今日,世界的に注目される医療,社会福祉事業集団になったことは珍しいことであるかも知れない.
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