連載 アーキテクチャー×マネジメント・116
—設備の視点から—病院の設備運用改善による省エネルギーの実現と質の担保
吉岡 建児
1,2
1株式会社アサヒファシリティズ 名古屋支店
2株式会社アサヒファシリティズ 本社カーボンニュートラル推進室
pp.682-687
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212221
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■はじめに
24時間365日,常に稼働する病院において,昨今の世界的なエネルギー価格の高騰は,ランニングコストに多大な影響を与えている.また,全世界でまん延したCOVID-19の影響により,空調換気の励行による熱損失の増加,手洗いなどによる蒸気・給湯など熱需要の高まりは光熱水費増加の大きな要因となった.
本稿では,三重県伊勢市にある伊勢赤十字病院において,ランニングコスト低減を目的とした運用改善による省エネルギー化の実現について,熱源供給側(エネルギーセンター)と熱源需要側(伊勢赤十字病院)のそれぞれの事例を概説する.
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