精神医療の模索・23 鼎談
精神科医療における治療技術(2)
笠原 嘉
1
,
保崎 秀夫
2
,
佐藤 壹三
3
1名古屋大学
2慶応義塾大学
3千葉大学
pp.1047-1051
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
精神科医のアイデンティティ
佐藤ある精神科医が,21世紀の予測として,20世紀では分裂病の本体は分からないだろう.しかし,21世紀になると薬ができて,もうほとんど外来診療で,今の結核のように治ってしまうだろうと述べていましたが,この点いかがでしょうか.
保崎もし生化学的な面で分裂病の本体が分ってきてとかいうことになると,それに合わせて,薬というのは当然機械的に出てくると思いますから,そういう意味では,疾病の本体の研究がどこまで行くかだと思います.その予測では,たしか癌のほうが早く治療法が見つかるということでしたね.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.